2015年10月16日金曜日

心にぐっとくる名言 ⑦


「どうして、自分を責めるんですか?
他人がちゃんと必要な時に責めてくれるんだから、
いいじゃないですか。」


名言シリーズ2度目の登場。天才物理学者、アルバート・アインシュタインの言葉です。

自分を責める、というのは実に自律的というか、自省的というか殊勝な印象で、
特に自己評価の高さが自惚れと取られやすい日本では好まれる傾向があるかもしれません。

しかし、カウンセリングの現場にいるとこの「自分を責める」というものの悪い面を感じることが多くあります。
いやむしろ、害悪といっても差し支えないかもしれません。

自分になしかしらの後悔や後ろめたさがあり、それがいつまでも心に引っかかって前に進めない。
まるで、喉に魚の小骨が引っかかってご飯が喉を通るたびに鈍い痛みを感じるかのように。
そんな事例が実に多いのです。

確かに、過去の自分の行いを省みて反省し、未来に活かすというのはとても大切な成長の手段です。
しかしそれはあくまで手段。そう、成長のために未来のために活かす、それに繋がる手段であるはずです。

過去の自分の行いによって招いた現在の問題を前に、過去を悔やみ、自分を責め、立ち止まってしまう。
その結果、未来さえもが曇ってしまうのなら、それはもはや反省ではなく思考停止に近いものになってしまいます。

自分を責めても許されはしません。
過去は変えられないのですから。
しかし、過ちを犯した過去から学べるものはあるはずです。
その経験を次に活かして、より良い未来を作る。
それが許される。赦されるということになるのではないでしょうか。

過去を上手に省みることは難しいかもしれませんが、
それをできるようになることが、未来へ前向きな改善を努力をすることといえると思います。

過去ではなく明日に向けて、その過程で過去を見る。たるみでした。


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